全部理解できなくても [産後うつ]
「ダメで動けない。」と私が言うと、彼は「じゃあ、オレと同じだね。」と笑顔で言いました。
はぁ?遊びに行ってケガして動けないのと、産後うつ病で動けないのが同じ、だとう?
すぐには何も言えませんでしたが、悪いガスを吸い込んだように胸がムカムカして気分が悪かったので、後日ケータイで話していた時に「動けないのが同じだ、と言われたのがカチンときた。」と言いました。
ちょうど私と長女の誕生日の頃だったので、産後うつになって8年が過ぎ、30代のほとんどをダメ状態で過ごしてしまった・・・ということに、あらためて悔しさや、やるせなさを感じていた所でした。
掌から砂がサラサラとこぼれ落ちるように、時間が過ぎるのを見送るばかりで、思うように活動できなかった私の時間の長さ。彼は分かってくれているのだろうか・・・。
その時の電話で、彼は「違う、違うね。そんなつもりで言ったんじゃなかったんだけど・・・ごめんね。」と即座に同調しました。
8年掛かっても、私の気持ちは理解してもらえてないかもしれませんが、以前よりも随分、気を使ってくれているのは分かります。特に、私を怒らせないように言葉を選んでいる、ようです。
それは彼なりの誠意の表れなのだと思います。その気持ちに感謝しています。
私も、彼の仕事場に背後霊のようについて行ってずっと見ている訳ではないので、彼が懸命に働いて来た苦労を分かってあげられない所もありますので、理解できないことがあっても、お互い様かな、と思います。
眠いけど、理想の育児 [産後うつ]
夏休みが終わってから、毎日強い眠気に襲われて、日中はほとんど寝てばかりの毎日でした。頭のぼんやり度合いがひどく、考え事もできず、不安感も焦燥感も希死念慮も浮かばないほど。
次女の産後、疲れ切っていて、頭の中が真っ白になってしまった頃に似ています。その頃は産後うつだと知らなかったので、若年性のアルツハイマーを疑っていました。
今はうつ病の治療をしている分、その頃よりはマシですが、ソファにもたれながら、「私、このまま廃人になるんじゃ・・・?」と思いつつ、そんな考えもすぐにフッと消えて忘れてしまうほど、低下した思考力。眠くて何もできない。何も考えられない。
今の生活サイクルは、眠気が覚めて動けるようになる時間が午後4時から午後7時。そして食後休んで午後9時以降。
その時間に、うちの母に娘たちを見てもらって、入院中の旦那さまの所に行ったり、コンビニで夕飯を買ったり、娘たちをお風呂に入れたりしています。そのためブログもお休みがちです。
精神科の通院の日に、この現状を主治医の先生に伝えて、お薬の調整を相談してきました。減薬です。
身体が慣れてくれば、もっと動けるようになるのでは・・・と期待しています。
それにしても不思議なもので、強い眠気のせいで次女とゴロゴロして、ふたりで昼寝をしていると「あぁ、これが理想の育児だったんだよね・・・。」と思ってしまいます。
長女の時は、一時も神経が休まることがなく、過保護なほど始終娘の世話を焼いているか、頭が痛くてうずくまりカメになっているか、でしたから。もっと長女とも昼寝でもして過ごせていたら良かったのになぁ。
そうは言っても、最初の子どもについては育児に対する思い入れも気合いも、正常な神経ではなくなっていたので、到底無理でしたけどねー。
道を探る時 [産後うつ]
どうしたらここから抜け出せるの?・・・が口癖のようになっています。
正直ツライ。毎日毎日、体が重くて動けません。治療を始める前の、昔に戻ったみたいです。
お庭の手入れも出来ていないし、大好きだった雑貨屋さんにも行く気力がありません。
追い打ちを掛けるようにショックだったのは、先日のApple社の創業者のひとりであるスティーブ・ジョブズ氏の訃報。悲しい・・・。
かれこれ20年程Apple社の製品のファンなので、自分でもビックリするくらい落ち込みました。Macintshとの衝撃的な出会いなど色々な事が思い浮かんで、Apple製品の思い出で頭の中がいっぱいになってしまいました。
「スティーブ・ジョブズ氏が死んじゃったから、私ももうダメかも・・・。」と言ったら、「お前はそんな大物と違うだろ。」と旦那さまに笑い飛ばされました。
髪が「生活に疲れている」になっていたので、半年ぶりに美容院に行ったけれど、鏡に映った自分の顔を直視できませんでした。顔も疲れ切っているよ・・・。次女のミニ運動会には行けて良かったけれど、翌日は寝込んじゃったし。
産後うつから這い上がってやる!と強気な気持ちを持続したかったのに、だいぶ身も心も弱っています。娘たちにキレて「またやっちまった」も度々。はぁ(溜息)。
でも、ここから抜け出す道を探ります!
手詰まりなら見方を変えてみたり、やり方を変えてみたり、何か方法があるはず。
絶対諦めないっ!
泣いてばかり [産後うつ]
七五三の前撮りのことは書いてみたけれど、他にもいろんな出来事があり、書き留めたい事もあったものの、ブログ書けず。吐き出せない。
もう4ヶ月ほど抜け出せない低迷期。長い・・・。
旦那さまは「休んで。」というだけで、家事をしなくても何も言わずに手伝ってくれるけれど、休めば休むほど、やりたいことが溜まっていき、ストレスも溜まる一方です。
未だに「産後うつ」の本質を分かってくれていないのかな。
私のストレスは「家事」ではありません。「育児」なのです。
子どもと四六時中いっしょの今の生活がツライのです。
娘たちは可愛いけれど、そんなことは関係ありません。
とにかく気が休まらない。自動的に身体に不調が表れ、気力が奪われてしまうのです。
頭が痛い時や身体が辛い時は休ませて欲しいけれど、動けるようになってきたら、部屋を片付けたり、洗濯物を畳んだり、郵便物を整理したり・・・ひとりで気ままに作業できる時間が必要なのです。
その方が生活がリセットされて、リフレッシュできるのではないか、と思うのです。
毎日、ほとんど寝てばかりで一日が終わってしまう。今日もまた、そうでした。悔しい。
3歳児検診でダメージ [産後うつ]
身長は標準の小さい方。体重は標準より「やせ気味」。発達は心配なし。虫歯もなし。やせ気味でもガリガリという訳ではないので、あまり気にせず。
久々の検診だったので、つい、その時の保健師さんに、バカ正直にわが家の現状をお話してしまいました。産後うつでごはんの支度ができないこと、買い物にも行けないこと・・・途中で「しまった!」と思いました。うっかり余計なことを言ってしまいました。
保健師さんの存在は、赤ちゃんや幼い子どもを持つお母さんたちにとって、心強い良きアドバイザーですよね。本来はそうだと思います。
しかし、産後うつママや発達に心配のあるママたちにとっては、マニュアル通りの指導が過剰なプレッシャーとなり、大きなストレスを与えられる天敵・・・とまで言うと大変失礼ですが、ぶっちゃけ、そうなのです。
早産で生まれた長女の時、大混乱して頭がこんがらがり、小児科の先生に「聞き流したら」と言われるほど、保健師さんの指導を気にして、かえって育児ストレスとなっていました。
この3歳児検診の時も、粘り強く栄養指導を勧められました。「子ども本位」。
できないって言ってるのに!
遊びに気が行ってしまってなかなか食べない時期だった次女。「バナナとか、どうですか?」買いに行けないんです・・・。「では買ってきて、と他の人に頼んだら?」頼む言葉も頭に浮かばないんです・・・うつ病なんで。
その頃、絶不調だったので、お話ししているうちに頭がどんどん重くなってきました。目も半分位しか開かなくなり、こりゃダメだ、と思いました。案の定、やっと家に帰ってからダウン。
翌日から激痛を伴う頭痛で寝込みました。こんな大きなダメージは久しぶりでした。普段は抗うつ剤がよく効いているのだなぁ、ということを実感。ホント辛かった・・・。まる2日起き上がれず。
こういう頭痛が、長女が小さい頃は日常茶飯事でした。公園に行ってみては頭痛。買い物に行っては頭痛。散歩に連れて行っては頭痛。予防接種に連れて行っては頭痛。娘が楽しそうにお話ししているのを聞いているうちに頭痛・・・。どうやって暮らしていたんだ?と、今思うと不思議です。
育児はどこのお母さんもタイヘン・・・そんなイメージがあったので、こんなに大変なのか!と思って耐えていました。あり得ないほど大変な毎日だったのに。アホです。
皆様、「産後うつ」を知ってください。
症状は人によって違うと思いますが、早期発見が早期回復の近道です。幼い子どもを抱えてのうつ病は非常にツライです。そして、悩めるママたちに愛の手を。
時間が動き出した [産後うつ]
洗濯をたたむのも早くできるし、掃除機もかけています。
やっとここまで来たよ、って感じです。はぁ。
毎日が行き当たりばったりだったわが家の、
本来の時間が、動き出したみたいです(嬉)。
お母さんが「普通に」動ける家庭に、このまま近づけるかな。
過食ぎみ [産後うつ]
うつ病の治療でアップダウンを繰り返し、
ギラギラして買い物に走ったのを思い出してそう呟くと、
すかさず旦那さまがこう言いました。
「じゃあ今年は、食い物依存症だな。わはは。」
うまい!座布団1枚持ってきてちょ!
確かに。フレックス錠を処方されて以来、過食気味でございます・・・。
今年の実家の新米、甘みがあって美味しすぎるっ。
ポテトチップスが無性に食べたいのはなぜ?
来年は何に依存していることやら。
育児の地獄を見た女 [産後うつ]
しかし、余り深くは掘り下げられていないものの、双子の育児に疲れてノイローゼとなり、逃げ出してしまったという実のお母さんが出てきます。
産後うつのブログを書いている私としては、スルーするのも何かなぁ・・・という気になり、ペンを取りました(ペンじゃないけど)。
そのお母さんの気持ち、よく分かります。逃げ出したくなるまで追い込まれてしまうストレス。きっとひとりで育児を抱え込んでしまって、相当辛かっただろう・・・なんて、ドラマなのに思いを馳せてしまう。
私も産後うつとなり、育児の地獄を垣間見たひとりですから。
長女が0才の頃は、旦那さまに対しては暴風雨のように荒れ狂い、当たり散らしていました。赤ちゃんと2人きりの時は涙に暮れたり、泣き声に「うるさい!」と怒鳴ったり。ひどい頭痛と肩こりに悩まされ、頑張れば頑張るほど、身も心もダメになってゆく一方・・・。
頑張ること、努力すること、自己犠牲が美徳、それがこの国の、世の中の当たり前。でも、成果が出るどころか、逆に、どんどん自分の首を絞めることになるなんて。うつ病になるまで、そんな病気があるなんて、なかなか信じられませんでした。我慢していたために、治療に取りかかるまでに随分時間が掛かりました。5年も!
長女が5才までは、毎日が終わりの無い地獄でした。そのころ旦那さまは仕事が忙しく、ほぼ毎日帰宅が10時過ぎでした。くる日もくる日も娘と離れられない、休めない。
検診で保健士さんに言われた言葉、「やせ気味」「生活のリズムを作る」などを気にして、しつけをしようと努力するも、娘は思うようにご飯は食べないし、早く動かない、早く寝ない。募る苛立ち。
「なんで食べないの!」「早くしなさい!」怒りたくないのに、怒ってばかり。
ある時テレビのニュースを見ていて、娘が「赤ちゃんポスト」という言葉を覚えました。私が怒るたびに「じゃあ、赤ちゃんポストに入れればいいでしょ!」などと言うようになり、怒りがこらえ切れず、強く娘の頬をひっぱたくようになりました。「それは子どもを捨てるってことだよ!アタシがそんなことする訳ないでしょ!」バシッ!
キレイごとでは済まされない、育児のストレスの果て。
そんな時、パパは「お前はいいな。ストレス発散できて。」などと言いました。嫌みだったのかもしれないけど、アホか!
可愛くて仕様がないハズの娘を叩いて、ストレスが発散できる訳がない!むしろストレス倍増。自己嫌悪で、死にたくて、毎日苦しんでいました。自分がいない方が、娘の為なのかも知れない、と。口には出さなかったけど、死ぬことばかりが頭を占めていた時期もありました。
娘さえも・・・この子はちっとも言うことを聞かない。失敗作なのか。この子も連れて行くべきか、なんて。
育児の地獄を垣間みた頃。そして、私は、カメになることを選びました。
夕方まで小さくうずくまって、カメのように過ごす日々。娘を見ていると、イライラしてしまう。傷つけてしまう。もう見ない、聞かない。お腹が空いたと泣くまで、ご飯も出さない。
育児放棄。娘を愛すればこその選択。
私が本当の地獄に堕ちる所までいかなかったのは、娘のあどけない、幼い笑顔のおかげでした。こんな母親でも、ママ大好き!と愛情を示してくれる。本当に、本当に、可愛かった・・・。
ここから私は、這い上がることを始めました。
新築のマイホームに引越し、次女も授かり、うつの治療を始めることができるまでに、立ち直ることができました。うつ病について宣伝し、周りのサポートも受けられるようになりました。でも、まだ道半ばです。今年もうつ病は完治しませんでした。長く放置した分、これからも長く掛かるかもしれません。
産後うつで悩んでいるママさんたちへ・・・
育児が辛かったら、助けを求めて下さい。どうか、子どもを自殺遺児にはしないで下さい。ママが元気になるのが最優先ですよ!子育てはそれからでも遅くありません。子どもはママだけの力で育つのではありません。もっと強いです。側に居るだけでも、その成長を見て、嬉しい驚きをたくさん感じられる筈です。病気について知り、希死念慮に惑わされず、うつ病を治療して一日も早く元気になりましょうね!
長女の1才の頃の写真です。親バカ、大いにいいじゃないかっ!
トラウマを乗り越えるには [産後うつ]
出産を経て産後うつを発症してしまった私のことを心配して、「こういう授業があるんだけど大丈夫?」と、昨年のうちにママ友さんが事前に予告してくれました。「大丈夫。」と心の準備をしておいたけれど、写真の準備などやっぱり億劫になっています。
このトラウマを乗り越えるには、うつを発症した当時の気持ちを見つめて、モヤモヤした気持ちを吐き出すことが必要なのでは・・・と以前から考えていました。
ブログを始めてから1年が経過した頃、「ねぇ、出産の頃のことをブログに書いていいかな。大半はパパの悪口になっちゃうけどさ。」と旦那さまに話すと、彼は「いいよ。せいぜいオレのことを悪者にしておけよ。」と答えました。
その口ぶり・・・未だに自分には非がないと思っているのか?
かいつまんで書いてしまえば簡単なことです。私が長女を妊娠中、旦那さまは自転車(MTB)にハマっていました。
他のことは何も目に入らないくらい、自転車に夢中。話しかけてもいつも上の空。重い物を「動かして」と頼んでもいつも自転車の「後で」。妊娠8ヶ月になっても、9ヶ月になっても、その態度は変わらず。ストレスがどんどん溜まっていきました。
寂しかった。そして、信頼して、心から頼りにしていたのに、失望した・・・。
同じ家の中にいても、ひとりぼっちな気分でした。涙が出て、妊娠中すでにマタニティブルーの症状が出ていました。
・・・ここまで書いて、すでに限界です。苦しい。
でも、すこしずつ吐き出させてください。時間の経過とともに「昔のことをいつまでも言うな。」で済まされるのが、どうしても口惜しいので。
女性にとって「出産」というのは、人生の中でとても衝撃的で、印象深い出来事だということも、分かって欲しい。命がけで、自分の身体と時間を犠牲にして子どもを得る、何年経っても鮮明に覚えている体験なのです。
すでに長女の出産から8年以上経っていても、そんな場面で深く刻まれてしまった、今も残る心の傷なのです。
認識の違いなのか [産後うつ]
しかし出産にまつわる記事は、今さら彼を糾弾しようという意図ではなく、自分の気持ちを吐き出してトラウマから解放されることで、うつ病の症状を改善したい!という思いで書いています。
彼は、私が産後うつだと分かる前から育児にも協力的で、家族を第一に考え、何年もダメ状態だった私に精一杯気を使って優しく接してくれました。それは彼なりの十分過ぎる贖罪だった、と勝手に思っています。
ただ、言葉での謝罪があったら、私は出産のトラウマからどれほど救われたか知れません。うつの治療を進めながらいろいろ考えた結果、私にカウンセラーは必要ない!という結論に達しました。おそらく一番の癒しは、彼からの「言葉での」謝罪です。しかしそれが望めないのなら、文章にしてモヤモヤを吐き出すまでです。それで気が済みます。
私が何を怒っているのか、もしかすると彼は未だにそれを認識できないでいるのかもしれません。
かつて、産後うつの症状がもっとひどかった頃は、長女の出産の頃のことを繰り返し思い出しては、眠れずにひとりで号泣しました。次女を妊娠中の際も、長女が産まれた33週(1ヶ月半早産)が近づくほどに症状が重くなり、夜な夜な泣いてばかりでした。
「私としては、あの時は済まなかったと何度でも謝って欲しいくらいなのに、なぜ、昔のことをいつまでも言うな!と嫌な顔をするばかりなのか?」と、彼に詰め寄った時に、一度だけ彼がポツリと本音を漏らしたことがありました。
「男は簡単には謝れないんだ、つけ込まれると後々ずっと言われるから・・・。」
違う!謝らないから、何年経っても私のトラウマは堂々巡りなんだよ!
この辺は、男女の性差における感覚の違いなのかもしれませんね。
彼は、子どもが産まれてから「父親になる」という感覚でいたのでしょうか。お腹に宿った時にはもうすでに「父親になっていた」のにね。
赤ちゃんが動いているからお腹を触ってみて、と促してもちょっと手を当てて、分かった分かった、という程度でさして感動した様子もなく。一人増えたら荷物も増えるだろうと思い、せっせと押し入れを片付けている私を手伝ってくれる様子もなし。順調なんだろ?くらいしか言葉を掛けてくれなくて、全然心配もしてくれず。頭の中は、自転車のことでいっぱい。
妊娠は病気じゃないし、今どきお産で死んだりすることもない。病院で安全に子どもが産まれる。
その程度にお産を軽く考えていたのでしょうか。「このはち切れそうなハラが見えんのか!」と言ってやりたい気持ちでした。でも、その頃は毎日残業して忙しく仕事をしている彼に気を使って、思っていることをうまく言えませんでした。そのため彼の目には私の身体の不調も、ただ「不機嫌そう」としか映らなかったのです。
私が怒っているのは、自転車に熱中したことではありません。彼も仕事ばかりではストレスでまいってしまいます。彼の人生の愉しみや生き甲斐を奪う気は毛頭ありません。自分の子どもを宿している、お腹の大きな嫁(私)に対して、いたわる気持ちや優しさや心配してくれる気持ちが、その当時まったく感じられなかったことです。
そして、繰り返し涙が出てしまうのは・・・ふたりで「赤ちゃん楽しみだね。」と言って寄り添い、温かい気持ちで出産の日を迎えることができなかったこと、その一点です。その頃の、寂しくて、辛くて、情けなくて、失望して、不安で、腹立たしくて、、、マイナスの感情しか湧いてこなかった妊娠後期の頃の心情を思い出して、泣いてしまうのです。
しかし「彼のせいで産後うつになった」とは思っていません。もともと幼い頃からAC(アダルトチルドレン)や睡眠障害などうつ病になる素因を持っていて、結婚や出産の大きな環境の変化がストレスとなり少しずつ蝕まれ、ついに出産でうつ病を発症してしまった、といった所です。
「知ること」って大事です。出産前後の女性の精神状態がとてもデリケートであることを、こんな記事がきっかけでも、もっと男性に認識していただけたらいいかな〜と思います。
ちなみに、パパも産後うつになることがあるそうです。先日NHK総合の『海外ネットワーク』という番組(1月21日放送分、下記リンク参照)で取り上げられていたのをママ友さんがメールで教えてくれました。これもほとんど知られていませんよね〜。心当たりのある方は病院を受診してください。
http://www.nhk.or.jp/worldnet/monthly/2012/0121.html#3
がんばりたい [産後うつ]
頭痛薬のCMソングそのままなのが、うつ病。
この病気は「気の持ちよう」ではありません。「エネルギーが不足している状態」です。
がんばりたい。いつもそう思っているけれど、全然身体がついてきません。
「本当は、馬車馬のように働きたいんだ。」そう言ったら、無理しなくていいよ、と旦那さま。
今日も朝から頭痛で寝込んでいました。土日ともダメでした・・・。
「明日からがんばります!」最近の私の口ぐせです。
がんばれる日には、自分なりにがんばります。
いろんな事ができない自分にも慣れてきたので、無理しない程度にね。
地味に充実 [産後うつ]
積み重なった書類やパンフレットなどを整理したり、家計簿をつけたり、録りためた連ドラを見たり、車を運転して長女の習い事の送り迎えができたり、ちょっと寄り道してドラッグストアに入ったり・・・。
地味だけど、こういう細かい活動ができるのは実に嬉しいです。
夕べ旦那さまにサロンパスを4枚「介の字貼り」に貼っててもらったおかげかな。私の肩こりは、もう炎症を起こしている感じです。こういう時は温めるよりも湿布が効きます。
それから、昨日うちの母が次女を連れ出してくれた上に、実家の根菜たっぷりのお惣菜を沢山作ってきてくれたから、食べて元気が出たのかも。こういう家庭料理が食べたかった・・・というか、家族に食べさせたかった、と有り難く思いました。大根おろしもしてくれたので、うちにあった冷凍の唐揚げを温めて、たっぷり乗せて食べました。美味しかった〜。
もっとうつの症状が酷くてどうしようもない時は、せっかくお惣菜を持って来てくれても、それを冷蔵庫に入れることも、レンジで温めることも、取り分けることも、入っていたタッパーを洗って返すことも、苦痛だったりするのですけど、そこまでダメ状態だとは、なかなか正直に言えません・・・。
そういうダメ状態の時は、食べたら容器が捨てられるコンビニ弁当などの方が有り難いです。身体が重くて後片付けもできないので。キッチンの物を動かされるのも神経に障ったりします。
このところ、快挙も。継続的に電卓で計算できています。今までは集中力が続かなくて、電卓は年に何回かしかできなかったのに。ダメな時は何度やっても数字が合いません。丹念に計算して家計簿を記入したら、昨年の収支は意外にも黒字でした。保険などで帰ってきた分もあり、ちゃんと貯金もできていました。ヤッター!
旦那さまがケガをして入院した昨年後半からは、とにかくコンビニを活用しました。どうせ自分で料理ができないんだから、と開き直って買い食いに集中しました。おかげで、スーパーやドラッグストアには滅多に行かず、余計な物を買わずに済んだようです。その作戦が良かったのかな〜。
うつ病になってから出来ることの容量が小さくなったのに、あれもこれもやりたい!と溢れ出し、みんな中途半端で手に負えなくなっていました。色んな事がオーバーフロー。積み重なったまま放置。どうにかしたい、と思いながらも、片付かないことが沢山できてしまいました。
でも、少しずつでも、ひとつずつでも、懸案事項は片付けていきます!何年掛かっても。
今はちょっと前よりも、地味に充実しています。できない自分を受け入れて、計画性を持って行動しようと思います。そうすればかえって、出来ることが増えていく気がします。
というか、計画性を考えられるようになったことが、うつの症状が良くなっている、ということなのかな。歩みはゆっくりですけど。
今日は録りためたドラマを見ながら、毎週録画し過ぎて見きれない・・・ということを実感しました。ちょっと見て面白くないなーと思ったら、スッパリ止めて、少しでも目を休めた方がいいかな(笑)。
多面だから救われる! [産後うつ]
たまに過去の記事を読んでみると、すっかり忘れていたことを思い出したりして、忘備録的な役割にもなっています。自分で書いたのに思わず笑ってしまうことも。うつ病の療養中にも関わらず、元気いっぱいな感じの私。
昔から、文章では元気なのですよ(笑)!
しかもカテゴリーをたくさん作ってしまって、余計なことばっかり書いているし。
ブログをいくつかに分けて管理するのは大変なので、セカンドブログは地元のショップ情報だけです(こちらは、気軽にお気に入りの雑貨屋さんなどに行くことが出来なくなってしまったので、家に居ながらにしてお店めぐりがしたくて作りました)。
本当は、思っていることの半分も書けていないのですよ。本当に書きたいことの、おそらく半分も。
迂回です。まわり道してます。
私が産後うつを発症するに至った経緯など、何かの参考になれば・・・と思いつつも、嫌なことから逃げ回るみたいに余談を書く日々です。このところは毎日更新、がんばってまーす。
閑話休題で、本題はポツリポツリと綴っていきます。こんなスタイルですいません!
でもね・・・人間は一面だけじゃなくて、多面だから救われるのだと思うのですよ。
うつ病になるほど、神経質で何でもキッチリやりたい性格の反面、ずぼらで大雑把な面もある私。自分のことは棚に上げて、娘たちにちょっとしたことで怒ったりする私。
将来のことや、いつ来るか分からない大地震に強い不安を覚える反面、テレビドラマを楽しんだり、キュートな雑貨を見つけただけで、ちょっと幸せ気分になれる私。
もう死んでしまおう・・・そう思ったら、周りの人やお医者さんに相談しましょう。それは病気です。
小さな愉しみがあるだけでも、自ら命を絶たずに「まだ生きていこう!」という理由になりうるのです。
料理への苦手意識 [産後うつ]
相変わらず料理ができない主婦です。
こんな私も、かつてはお料理が好きでした。旦那さまの為に毎朝愛妻弁当までこしらえていました。
産後うつになってから、料理はすっかり落ちぶれました。何をどうやって作っていたのかも分からなくなってしまいました。料理はけっこう頭と労力を使う作業ですからねー。ブログで美味しそうな手料理の写真を拝見すると、何だか羨ましいです。私も食べたい、食べさせたい・・・。
しかし、新婚の頃から料理への苦手意識も根強くありました。たぶん旦那さまは「いつまでも執念深く根に持っているなぁ。」と思っていることでしょう。
結婚してからも、とても優しかった旦那さま。でも驚いたのは、急に「上から目線」な言い方に変わったことでした。実家でも料理をしていた私は、旦那さまのその態度に、とても自信を失いました。
「うん、マズくはないよ。」
ご飯を出すたびに、ニコニコしながらそう言う旦那さま。
美味しいよ・・・じゃなくて、マズくはないよ、なんだ。それからトマトはリコピンがどうとか、延々とウンチクが続きました。
お肉を焼こうとしてさい箸で摘んでフライパンに投入しようとする直前に横に来て、「お肉はゆでた方がヘルシーだよね〜。」とか言いにくるし。だんだん苛立ちが募りうっとうしくなってきました。
煮物を作っても不評。実家の煮物は甘めの味付けでした。しかし旦那さまに言わせると「野菜本来の甘みがあるのに、こんなに砂糖を入れるのは常識がない。」だそうです。各家庭の味があるからね、と言っても「いや、常識がない。」の一点張り。ケンカ売ってんのか!と内心、はらわたが煮えくり返りました。
こんなことが1ヶ月ほど続き、ついに「ゴチャゴチャ言うんだったら、自分で作れよ!」とキレました。
3日ほどご飯の支度を放棄。旦那さまは麺をゆでたりするのは上手ですが、特に料理がスゴイできる訳でもなく、すぐに音を上げました。
この頃の旦那さまはまだ、一緒に暮らすものに対する思いやりに欠ける発言が多かったですね・・・。
それからは、ご飯を作ってもこちらから「マズイんでしょ?」と聞くようになりました。「おいしいよ。」と言われても「怒らせると面倒だから、調子を合わせているだけでしょ!」といぶかしげに見るようになりました。
彼は、長女が生まれてから少しずつ、次女が生まれてからは全く料理ができなくなってしまった私に対して、何も責めるようなことを言わないでいてくれました。食べ物を買ってきてくれたり、ご飯の支度もしてくれているし。それはとてもありがたいです。感謝しています。
でも、このままでいいとは思っていません。娘たちにも手料理を食べさせたいです。毎日、ごく普通に。
落ち込み [産後うつ]
今日も日中はテレビドラマを見たり、片付けをしたりした他は、のんびり安定して過ごしていたのですが、夕方、長女の担任の先生から電話を頂いた時、話しながら号泣してしまいました。
いっきに気分の落ち込み・・・悪い知らせではなかったのですが。
お電話頂いたのは、来年度のPTA役員の選出について、連絡帳に書いて先生に相談した件でした。
以前から、うつ病療養中のためPTAの役はお引き受けできない旨を、担任の先生を通じて小学校に伝えていました。今回も引き受けられないけれど、どうしたらいいでしょうか?と相談しました。
一度電話でお話しした後、他の先生方とも相談の上、折り返し電話で回答をいただきました。
その場に居なくても、体調がすぐれず無理してはいけないという事情があるので、選出する時に事情を説明の上、除外していただけるそうです。その際には、名前を出すことがあるかもしれないけれど、具体的な病名など踏み込んだことは公表はしないように、配慮していただけるとのことでした。
「すみません、先生。ありがとうございます・・・。いつもすみません・・・。」
そう言いながら、電話口で泣いてしまいました。いつも長女の担任の先生は、親身になって相談に乗って下さいます。私の体調のことも気遣って下さいました。
PTAの役員は、どこのご家庭もいろいろ事情があっても皆さん引き受けられていることは、重々承知しています。でも、うつ病の症状が悪化するのは目に見えています。申し訳ない気持ちと、配慮していただいたことに対して、有り難かったことで、涙が止まりませんでした。
それ以外にも、涙が出た理由があったのですが・・・それはまたの機会に。
ソラナックスを2錠飲んで落ち着きましたが、泣き過ぎて目が腫れて、気分が落ち込んでます(曇)。
これで良かったのだろうか [産後うつ]
それでも日中は、いつもの精神科に自分で運転して行けました。
この前の通院の時、抗うつ剤が余っていたので少なめに処方して頂いたら、かぞえ間違えていて一週間分も足りませんでした。ドジです・・・。ちょうど具合が悪くなってしまい、頓服薬も足りなくなりそうだったので、一緒に出してもらえて良かったです。
泣いた目が腫れていてひどい顔なので、寄り道はコンビニだけ。顔を隠すのとインフル予防も兼ねて、マスク着用の外出でした。
次女は夜まで実家に預けていました。小学校から帰ってきた小2の長女とふたりで夕方過ごしていると、昨日のPTAの件は、これで良かったのだろうか・・・と考え込んでしまいました。
長女が1年生の時のPTAの学年委員長の選出のときは、入学前に必要な書類を届けにいった時に受付けだった教頭先生に相談しました。
その時の回答は、PTAの役を断るにはそれなりに筋を通さなければならないので、選出する前に他のPTAの方々の前で事情を自分で説明してください、とのことでした。
みんなの前に出て自分で事情を説明する・・・正直、それは苦痛で、とても耐えられない。そう思い、そうですか、とだけ言って引き下がりました。そしてジャンケンの一回戦で勝ち、役を免れました。
今回も余計なことを言って波風を立てずに、立候補がなくジャンケンやくじ引きになったとしても、ただ勝てば良かったのだろうか?なんて思ったりして。いろんなことが頭の中をグルグル駆け巡って、辛くなりました。
昨日の担任の先生からの電話も、最初は自分で皆さんの前で話せますか?と聞かれ、それは辛くて無理です、と答えたのでした。そして私の病状を伝えると、他の先生方に相談の上、負担にならないように配慮して下さったのです。
果たしてこれで良かったのかな・・・?
PTAには、働いているお母さんやまだ小さい子どもがいるお母さんたちもいらっしゃるわけで、とても引け目を感じます。目に見える重病、という感じじゃないし、ただ気ままにのんびり暮らすのが療養という、なんだか贅沢な病だしね・・・。
それに「うつ病」という病名を出される訳ではないけれど、この病に対する偏見は気になるので、誰にでも宣伝して歩く訳にもいきません。私自身は恥ずかしいとは思わないけれど、娘たちに悪影響が及ばないかが心配になります。うつ病は、「気合いが足りない、ガッツが足りない、なまけ病」というイメージが、まだまだ根強くあると思うのです。
長女をギュッと抱っこして話しました。
「ママは病気なのでPTAの役をお断りしたけど、もしかしたらそれを快く思わない人がいるかもしれない。もしそういうことで、学校で嫌なことや困ったことがあったら、ママか先生に必ず言うんだよ。」
長女は「分かった。」とだけ言いました。
旦那さまが帰ってくる頃には、ますます不安定になり泣いていました。
「これで良かったのかなー。余計なことを言わないで、ジャンケンに勝てば良かったのかなー。」とウダウダ繰り返していると、旦那さまは「ジャンケンに勝つとは限らないだろ。それで良かったんだよ。誰に何を言われても気にするな!」と笑顔で言ってくれました。
しかし、このところ安定して過ごしていたのに、一夜にして転落しました。ズドーンです。直接的には、先生からの電話が涙の訳ではないのですが・・・今日はもう書けません。
憂鬱ぅ・・・。
ミノムシに進化 [産後うつ]
産後うつになってから、「カメ→ つぶれたカエル → ミノムシ」と、ちょっとずつ進化してきました。イスに座っていても、どうしても額やこめかみがテーブルに付いている姿勢になってしまいます。
いかにも「うつ病」って感じ・・・。
PTAの役辞退の件では、ブログに温かいコメントも寄せていただき、ミノムシになりながらいろいろ考え込んでしまいました。そして、今は無理をしてはいけない時期なので、やはり担任の先生に相談して良かったのかな、と思えるようになりました。
本来なら先生方は関与せず、PTA独自に選出する、というもののようなので、選出を取り仕切る今の役員の方に先生から事情を話していただける、というはとても有り難いことです。
その際、詳しい病名は出さず、お医者様から無理をしてはいけないと言われている旨のみを伝えていただけるとのこと。それから、選出の時はその場に居なくてもいいようにして下さる、ということでした。手厚い配慮をしていただけていると思います。先生に感謝しなければ!
オブラートにくるむように、うつ病によく似た症状の「自律神経失調症」と言ってもらおうか?なんて策も考えました。実際、自律神経のバランスが崩れているのも体調不良の原因の1つです。有酸素運動のために散歩をするように、と主治医の先生に勧められますが、外に出るのが億劫でできていません。
病名が「うつ病」って、なんかイメージ悪いもんね〜。
でも、旦那さまが「別にいいんじゃない?」って。
そう言われると、そうだね。こんなブログを書きまくっている位だしね(笑)。
むしろ、世の中に産後うつとかうつ病の実態を知ってもらおう!という志があるんでした。子どものことを心配するあまりに忘れちゃうところでした。スイマセン!
夜、みんなで先日の『NHKスペシャル』の特集「ここまで来た!うつ病の最新治療」の録画を見ました。こういった番組を見ると、やっぱりうつ病は、心に症状の出る「脳の病気」なんだな・・・と実感します。精神的に強い人でもそんなこと関係なく、何かの拍子に掛かりうる病気なのです。
日本でもうつ病患者が増え、自殺者も増加していることと思います。
科学的根拠に基づく精神科での正しい診断、安全で即効性のある最新治療が、早く身近なものになりますように願って止みません。
涙の訳 [産後うつ]
うちの母は心配して、昨日は2度も電話をくれました。そして今日は次女を買い物に連れ出し、長女の習い事の送り迎えもしてくれました。もしかして・・・気にしてるのかなぁ。
先週、長女の担任の先生から1度目の電話を頂いて電話を切ったころ、ちょうど母がやって来ました。それでPTAの役を受けられない件を先生に相談したことを話しました。すると、母はすぐに嫌な顔をして「そういうことをすると、世間の目が厳しくなる。習い事のバレエなんかもやっぱり止めさせた方がいい。」と言いました。
これまでブログではあまり触れてきませんでしたが、長女は今のところ、3つも習い事をしてます。英語の教室、スイミング、バレエ。なぜ3つもしているかというと・・・私の計画性の無さが招いた結果です(苦笑)。カゴの鳥のように育ててきた長女への、贖罪の気持ちもありました。
しかし月謝も掛かるし送り迎えも大変なので、取捨選択して数を減らしたいものの、長女はみんな頑張りたい!と言っているので、どうしたらいいのか、もう何ヶ月も頭を悩ませています。3年生になったら見直しをする、と言っているのですが。調子が悪いと車の運転も出来ないので、送り迎えを母に頼っている現状では「止めさせろ」と言われるのはツライです。
特にバレエは、過去に1度発表会を経験して、その際に大変な費用と労力が掛かったので、これはマズイと思い、私も「止める?どうする?」と娘に仕切りに聞いたことがあるのですが、娘はバレエを気に入っていて、続けたいみたいです・・・。
世間の目が厳しくなる・・・やっと自分で送り迎え出来るようになってきてたのに。それに、娘の気持ちを考えても切ないです。うつ病だから大人しくしていろ、ということなのか。
それで、担任の先生から2度目の電話を頂いた時、色々な事が頭をよぎって訳が分からなくなり、思わず号泣してしまいました。
また電話を切った頃に、娘を習い事に送ってくれた母が帰って来ました。私が泣いているのを見て「先生が電話なんかしてくるから、また具合が悪くなっちゃったじゃんね〜(甲州弁)。」なんて言っていたので、「先生じゃなくて、アンタだよっ!」と大声で言ってしまいました。
何と言うか・・・大昔からなのです。
母はいつでも世間体をまず第一に考える人でした。そのことに子どもの頃から悩まされてきました。結婚してその呪縛から逃れられたような気がしていたけれど、母と話しているとまたぶり返すのです。渡る世間は鬼ばかり・・・そんな不安神経症の感情が。
うつ病の治療を始めてからは、毎日のように来てくれて、とても助かってはいるけどね・・・。
父親も産後うつになる [産後うつ]
男性も乳がんになることがあるように、ええ?男でも?と思われるかも。あまり知られていないですね。ちょっと前に、アメリカでの研究結果が発表されて話題になりました。私もママ友さんに教えていただいてテレビで見たので、ちょこっと記事に書いたことがありました。
NHK海外ネットワークのブログ記事 → http://www.nhk.or.jp/worldnet-blog/100/108257.html
それを思い起こさせるような事件が。今日のニュースで、生後3ヶ月の長男を投げ落として死亡させた若い父親が逮捕された事件が報道されていました。そういえば、少し前にも同じようなニュースを見たような気が。仕事のストレスから、赤ちゃんを投げ落として殺人未遂で逮捕された父親。
事件を起こした父親が普段どんな人なのかは分かりませんが、子どもに被害が及ぶ子殺しや虐待などの事件が報じられると、そのニュースの裏に「産後うつ」の影響はないのかな・・・と思ってしまいます。そして、産後うつの症状を発症した時に、早期発見して、悩めるパパ・ママを救済してくれるような機関はあるのかなぁ、と気になります。
こういう報道は「子どもが可哀想」に終始してしまうことが多いけれど、赤ちゃんが生まれて親になったが為に犯罪者になってしまった・・・なんて、それも悲し過ぎます。
赤ちゃんがいる生活は、甘いミルクのにおいと、小さくて柔らかい感触、可愛い姿にほっこりして、幸せいっぱいに過ごせる毎日・・・ばかりではありませんよね。
生活のリズムは赤ちゃん中心になり、夜泣きや授乳で睡眠不足。首がすわっていない内は、ちょっと抱っこするのにも神経を使い、心身ともに相当疲れます。そして動き回るようになれば、家の中も外の世界も危険がいっぱいに思えてしまいます!
ママだけでなく、パパも生活の大きな変化のストレスからうつ病を発症する、ということはあり得ることです。特に、育児に積極的なイクメンほど、男性の産後うつのリスクがあるようです。周りの人に相談せず、自分でなんとか解決しようと、育児の悩みを抱え込んでしまうからだそうです。
子どもを育てることは、周囲の人の協力なしでは出来ません。むしろ、おじいちゃんやおばあちゃんみたいな、身近な人たちとたくさん触れ合うことが、子どもの為にも良いことだと思います。今思い返せばね・・・。
育児に困った時は、周りの人に相談しましょう。(注意:ただし、先輩ママたちの古い育児情報には振り回されないように!)。
偏った食生活 [産後うつ]
そのせいか、気になるようになったのが・・・現在の自分の体型!
産後うつと共に、すごい太ったよ〜(大泣)。
元々はやせ気味だった私。長女の産後すぐは、よく聞く「あと3キロが戻らない」程度でした。しかしその後、急激に太った時期がありました。
原因は偏った食生活。ズバリ「パン」です(断言)!
それには、こんな経緯がありまして・・・。
長女が赤ちゃんの時、少し生活が落ち着いてきた頃でしょうか。毎週のように旦那さまのご両親が、赤ちゃんの顔を見に、わざわざ訪ねて来てくれるようになりました。その際に、毎回大量にパン屋さんの焼きたてのパンを持ってきてくれました。お腹が空いた時にすぐ食べられるようにって。
食パン2斤にメロンパンやアンパン、パイのようなパンなど色々。食べきれなかったら冷凍しておけばいいから、と言われ、最初は有り難く頂いていましたが・・・段々とこのパン攻撃が負担になるように。
飽きました。
それに食べきれない・・・。
冷凍庫に10斤も食パンが入っていて、他の物が入らない時期もありました。お断りしても、遠慮しないで、とか、知り合いのパン屋さんから義理があって買っているから受け取って、とか言われて、断りきれず。毎日、冷蔵庫を開けるとパン、パン、パン・・・・これ、どうしよう???と頭を悩ませる日々。
旦那さまも、おやつにパンを会社に持っていってもらっても、食べずに持ち帰ってくるようになりました。「食べ物を粗末にしてはいけない」と教わって育ってきたので、パンを処分するのもストレスになり、当時はほとんど「パンノイローゼ」でした。
おまけに、義母は顔を見る度に「母乳が良いのよ〜。」と。母乳育児が上手くいかなかった私は「母乳ノイローゼ」も併発。義母はとてもいい人なんですけど、この時期は精神的にキツかったです。
パンの数を減らしてもらっても、口に入れただけで吐き気がして、パンは一切食べられず。結局、断りきれず半年ほどパンを届けていただいた挙げ句、キッパリとお断りしたところ、やっと納得して下さいました。
なぜならば・・・明らかに、私が太ったから!
「パンは太るので、もういいです。」と言ったら、見た目で納得されました(涙)。短期間で背中や腕までだいぶ厚みが増してしまいました。自分じゃないみたい・・・と思いました。
後で聞くと、義母は「手ぶらでは悪いと思って・・・。」とおっしゃっていました。うう、手ぶらの方が良かったですぅ。なかなか長女を連れて旦那さまの実家に出掛けられなかったので、よほど孫の顔が見たかったのですね。
その上、偏った食生活により、その年から毎年のように健康診断の結果で、「貧血」で引っ掛かるようになりました。パン生活の前は、お昼はご飯と納豆とかで済ませていたのですが、それがみんなパンに置き換わっていました。
今思えば、もっと早くキッパリ断れれば良かったなぁ・・・。
皆様。産後は、体重が戻りにくく脂肪がつきやすいので、歯ごたえのある葉もの野菜をよく噛んで食べて満腹感を得るとか、母乳に良いといわれる根菜を食べるとか、野菜を多めに摂取するのがおススメです!
食生活が、手軽に食べられるパンやお菓子に偏らないように注意しましょう!
そうは言ってもねぇ。赤ちゃんの世話に忙しいママには、食事の面でも周囲のサポートが必要ですね。パパやおばあちゃんたち、産後ママを代表して、その辺を宜しくお願いします!
身に付いてしまった脂肪はなかなか落とせませんよね〜。産後、お腹ペッタンコで復帰する芸能人の方とかってスゴイなぁ・・・と素直に思います。
太り始めると転落の一途でした。まるで雪だるまです。
今はうつ病で運動もままならないし、これからどうしたらいいのやら・・・。
とりあえず、よく噛んで食べるように努めます(苦笑)!
追伸:現在は、パンは食べたい時に買っています。バケットを無心にかじるのが好きですが、更に太りそうなので控えないとね〜。