SSブログ

認識の違いなのか [産後うつ]

旦那さまはこのブログの読者です。彼は昔のことを書かれて、嫌な気がするかもしれません。


しかし出産にまつわる記事は、今さら彼を糾弾しようという意図ではなく、自分の気持ちを吐き出してトラウマから解放されることで、うつ病の症状を改善したい!という思いで書いています。

彼は、私が産後うつだと分かる前から育児にも協力的で、家族を第一に考え、何年もダメ状態だった私に精一杯気を使って優しく接してくれました。それは彼なりの十分過ぎる贖罪だった、と勝手に思っています。

ただ、言葉での謝罪があったら、私は出産のトラウマからどれほど救われたか知れません。うつの治療を進めながらいろいろ考えた結果、私にカウンセラーは必要ない!という結論に達しました。おそらく一番の癒しは、彼からの「言葉での」謝罪です。しかしそれが望めないのなら、文章にしてモヤモヤを吐き出すまでです。それで気が済みます。

私が何を怒っているのか、もしかすると彼は未だにそれを認識できないでいるのかもしれません。

かつて、産後うつの症状がもっとひどかった頃は、長女の出産の頃のことを繰り返し思い出しては、眠れずにひとりで号泣しました。次女を妊娠中の際も、長女が産まれた33週(1ヶ月半早産)が近づくほどに症状が重くなり、夜な夜な泣いてばかりでした。

「私としては、あの時は済まなかったと何度でも謝って欲しいくらいなのに、なぜ、昔のことをいつまでも言うな!と嫌な顔をするばかりなのか?」と、彼に詰め寄った時に、一度だけ彼がポツリと本音を漏らしたことがありました。

「男は簡単には謝れないんだ、つけ込まれると後々ずっと言われるから・・・。」

違う!謝らないから、何年経っても私のトラウマは堂々巡りなんだよ!

この辺は、男女の性差における感覚の違いなのかもしれませんね。

彼は、子どもが産まれてから「父親になる」という感覚でいたのでしょうか。お腹に宿った時にはもうすでに「父親になっていた」のにね。

赤ちゃんが動いているからお腹を触ってみて、と促してもちょっと手を当てて、分かった分かった、という程度でさして感動した様子もなく。一人増えたら荷物も増えるだろうと思い、せっせと押し入れを片付けている私を手伝ってくれる様子もなし。順調なんだろ?くらいしか言葉を掛けてくれなくて、全然心配もしてくれず。頭の中は、自転車のことでいっぱい。

妊娠は病気じゃないし、今どきお産で死んだりすることもない。病院で安全に子どもが産まれる。

その程度にお産を軽く考えていたのでしょうか。「このはち切れそうなハラが見えんのか!」と言ってやりたい気持ちでした。でも、その頃は毎日残業して忙しく仕事をしている彼に気を使って、思っていることをうまく言えませんでした。そのため彼の目には私の身体の不調も、ただ「不機嫌そう」としか映らなかったのです。

私が怒っているのは、自転車に熱中したことではありません。彼も仕事ばかりではストレスでまいってしまいます。彼の人生の愉しみや生き甲斐を奪う気は毛頭ありません。自分の子どもを宿している、お腹の大きな嫁(私)に対して、いたわる気持ちや優しさや心配してくれる気持ちが、その当時まったく感じられなかったことです。

そして、繰り返し涙が出てしまうのは・・・ふたりで「赤ちゃん楽しみだね。」と言って寄り添い、温かい気持ちで出産の日を迎えることができなかったこと、その一点です。その頃の、寂しくて、辛くて、情けなくて、失望して、不安で、腹立たしくて、、、マイナスの感情しか湧いてこなかった妊娠後期の頃の心情を思い出して、泣いてしまうのです。

しかし「彼のせいで産後うつになった」とは思っていません。もともと幼い頃からAC(アダルトチルドレン)や睡眠障害などうつ病になる素因を持っていて、結婚や出産の大きな環境の変化がストレスとなり少しずつ蝕まれ、ついに出産でうつ病を発症してしまった、といった所です。

「知ること」って大事です。出産前後の女性の精神状態がとてもデリケートであることを、こんな記事がきっかけでも、もっと男性に認識していただけたらいいかな〜と思います。

ちなみに、パパも産後うつになることがあるそうです。先日NHK総合の『海外ネットワーク』という番組(1月21日放送分、下記リンク参照)で取り上げられていたのをママ友さんがメールで教えてくれました。これもほとんど知られていませんよね〜。心当たりのある方は病院を受診してください。

http://www.nhk.or.jp/worldnet/monthly/2012/0121.html#3


nice!(8)  コメント(2) 
共通テーマ:育児

nice! 8

コメント 2

su-nya

すごく納得、です。
さらに、
自分がうつだということに気づかず、
これは一体何?と戸惑っていた私にやさしい
気遣いができなかった夫を、私は許せませんでした。
by su-nya (2012-01-26 09:51) 

這い上がるママ

皆様、nice!ありがとうございます!愚痴ですみません。

>su-nyaさん、コメントありがとうございます!

一緒に暮らしてみて初めて気付く、無神経な言動ってありますよね。結婚したとたんに態度が大きくなったんだけど、とか(笑)。それに対しての苦痛を訴えた時に、真摯に耳を貸してくれるかどうかですよね。
by 這い上がるママ (2012-01-26 14:58) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラウマを乗り越えるには独り相撲 ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。