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涙が枯れるまで [産後うつ]

ドラマ好きな私ですが、録画したまま放置していて、まだ1話も観ていない作品があります。


TBS『コウノドリ』『コウノドリ2』、NHK『透明なゆりかご』です。いずれも産婦人科を舞台にした物語の作品です。おそらく号泣してしまうから、観たいけれど保留にしていました。

長女が15歳になり、私が産後うつの症状に悩まされるようになってから、すでに15年が経過したことになり、そして次女が10歳になり、精神科に通院を始めてから10年経ちます。

長女の誕生日は、正直なところ私にとってものすごく悲しい思いをした日でもありました。

破水して緊急帝王切開で取り出された赤ちゃんは1,500g程の極小低体重児で、NICUで保育器の中に入れられて、たくさの管と心電図のパッチをつけられていました。ショックで悲しかったのはそれだけではありませんが・・・。

何年もの間、その時のことを思い出したり、色々な思いが頭を巡って、年中ひとりで夜中に泣いていました。産後うつを知るまでは、なぜこんなに辛いのか、それすら分かりませんでした。

うつ病、双極性障害などは、とかく気合が足りないとか気の持ちようとか誤解されがちですが、それは違います。それまでできていたことができなくなったり、集中力が低下したり、判断力が低下したり、睡眠障害や頭痛、肩こりに悩まされるような症状もあります。

いつまでも昔のことを思い出して涙が出てしまうのも症状のひとつかもしれません。

しかし、今年の長女の誕生日には、涙が出なかったことに気がつきました。

そうか、もう大丈夫になったのかな、と思いました。

涙が枯れるまで15年掛かったのか、と。

双極性障害の治療を始めてから服用している気分安定薬が効いているだけかもしれませんが、前述のドラマもそろそろ観ることができるかもしれないな・・・なんて考えています。やっぱり泣いちゃうかもしれないけど。 (ToT)

産後うつから始まり、今も生活に支障があり苦悩しているものの、現状はあまり深く考えずにのほほんと暮らしています。

ブログを書くことができなかった間の、2016年、2017年の一番症状がひどかった年に、この病気は舐めたら怖いな・・・という事態がありました。

その為今のところは、片付け他家事全般ができず家が汚くなるのと、薬の副作用かもしれない体重増加と引き換えに、安定した情緒を選んで過ごしています。

それでも、産後うつを発症した頃のことを思い出しても涙が出なくなったのは進歩です。15年の時間が心を癒してくれた、ということでしょうか。

それでもあの頃の、妊娠中からの主人の態度への恨みつらみは忘れることはできません。お腹が大きくなっても同じ家にいるのに一人ぼっちでいるような寂しさ・・・。

いつまでも根に持っていると言われますが、そのうちブログに書き残してやるぅ。

_ _ _φ( ̄ー ̄ )


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