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子猫救出劇 [トホホ療養日記]

もう何年も前の出来事ですが、肌寒い季節になると思い出すお話です。


ある日、ご近所の奥さまお二人がうちに来ました。「何事だろう?」と思いながら応対すると「(私の)車から猫の声が聞こえる。」と言われました。え?猫?

娘たちと外に出て車の前に行ってみましたが、猫の鳴き声は聞こえませんでした。「みんなでちょっと静かにしてみようか。」という事で、しばし固唾を飲んで耳を澄ましていると、かすかに「ニャ〜」と鳴き声が聞こえてきました。さらに待つと車のフロント下辺りからハッキリと聞こえました!

「やっぱりいるね。」ということになり、車の下を覗き込んでみたり、ボンネットを開けてみたりしましたが、猫の姿は見当たらず。寒かったこともありギュッと腕組みをしながら、どうしようか、とみんなで考えあぐねました。

その時、すぐ近所に知り合いの自動車整備屋さんがあることを思い出し「私ちょっと聞いてきます!」と言って小走りに向かいました。そして、知り合いの整備工のお兄さんに「車から猫の鳴き声がするので、ボランティアで何とかしてください!!」とお願いしました。

その整備工のお兄さんがうちまで来てくださって、「ここじゃ分からないから、ウチで見てみるよ。」と言ってくださったので鍵を預けて私の車を運転して行ってもらい、徒歩で後を追いました。

自動車整備屋さんに着くと、ちょうど車を機械で持ち上げて「ああ、ホントに居た!」と言いながら黒い子猫を引っ張り出しているところでした。おお、出て来た!!

お兄さんも嬉しそうで「結構ね、あるんだよ。車の中が暖かいから猫が入っちゃうこと。気が付かないで運転してて悲惨な姿で見つけることとかね。」とおっしゃっていました。

お礼を言って、ひとまず黒い子猫はわが家に連れ帰りました。(「ボランティアで」は無意識に言ったのですが、後日菓子折りを持ってお礼に伺いました。)

よかった、よかった〜、ということでご近所の子猫救出部隊はこれにて解散となりました(笑)。

さて、この可愛い子猫どうしよう?ということになり、ひとまずダンボールに入れてコンビニで買って来た猫缶を食べさせたりしました。

パパが会社から帰って来てから相談しましたが、娘たちも含めてうちで飼うのは無理だね、という結論に。私の鬱の加減が今よりもずっと悪い頃でしたから。

かといって、警察や保健所に届けるのも忍びないし、飼ってくれる人を探すのもすぐにとはいかないだろうし・・・どうしよう???

その時、ホームセンターの一角を借りて、たまにワンちゃんネコちゃんの里親を探す会が開かれているのを思い出しました。チラシを見てみると、なんと翌日(休日)、開催される店舗があることが分かりました。早速、家族揃って翌日ダンボールに入れたままの子猫を連れて行きました。

最初は対応してくださった女性に「今、手一杯で無理です。」と言われたのですが、障害者手帳をお見せしてうちでは飼えない事情を説明すると、「分かりました。お預かりします。」と言っていただけました。動物病院に連れて行くのと避妊・去勢手術が必要とのことでしたので、少しですが寄付をさせていただいて子猫を託しました。ホッ。

その後、あの子猫はどうなったのか気になって、別の店舗で里親の会が開かれている時に家族で会いに行きました。「動物病院で診てもらったら、手をちょっとヤケドしているだけでしたよ。」と教えてくださいました。子猫ちゃんは元気そうでした。

あれから一切連絡がなかったので、里親がすぐに見つかったのかなー?

とっても可愛い子猫でしたし。

もしも冬の日、車のどこかから猫の鳴き声が聞こえてきたら、猫が入り込んでいるかもしれません。その時は助けてあげてくださいね。(^。^)

一枚だけ残っていたその時の子猫の写真です。↓

koneko.jpg


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