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祖母の思い出 [トホホ療養日記]

お彼岸が過ぎたというのに、暑い陽気ですね。


昨日は祖母の命日だったのでお墓参りに行ってきました。田んぼの縁にはお彼岸の頃よりも彼岸花がたくさん咲いていました。

祖母はもう20年以上前に亡くなりましたが、太陽のように明るく優しい人で、大好きな人でした。

幼少の頃は母よりも一緒にいて、掘りごたつでみかんを食べたり、お茶を飲みながら、昼ドラやドラマ『渡る世間は鬼ばかり』の再放送を見たりしながら、おしゃべりをして過ごしたのが懐かしいです。

小・中学生の頃、母と折り合いの悪かった私は、ほとんど母とは口を聞きませんでした。それを心配して心を痛め、仲を取り成そうとしてくれたのも祖母でした。

「あの子はいい子だよ。」と言って、母を見直す機会をくれました。観察していると、母はとんでもないおっちょこちょいな人だと気づきました(笑)。その母ももう6年ほど前に亡くなりましたが。

祖母が病気で入院した頃、私はちょうど仕事を辞めて無職でしたので、毎日お見舞いに行けました。腹水が溜まって苦しそうでしたが「まな板の上の鯉だ」と言って、お医者様に治療を委ねていました。

伯母からは「余命3ヶ月だって。」と聞かされていましたが、祖母は入院して10日ほどで心不全で亡くなりました。ちょうどお見舞いに来ていた伯母が看取りました。

最期の言葉は、かき氷を一口食べて「うまい。」と言ったそうです。おばあちゃんらしいです。

祖母は方方に実家の畑で作っていたお米や野菜を宅配で送っていたらしく、葬儀の時にはびっくりするほどの人が来てくれました。

財産はほとんどありませんでしたが人に無償で奉仕できる人でした。人が喜んでくれることを頑張ってできる精神を、私の心の中に残してくれました。今は実践できていませんが・・・。

お墓で「みんなのことを見守っていてください。」と合掌しました。父も祖母の血を受け継いでいるせいか、損得を考えず働きすぎなので、暑い中での農作業で倒れないかいつも心配です。

この日見えた富士山は、真夏の山のように雪もなく、異常に暑い10月の秋を感じました。

fuji_20191005.JPG


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