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無理は禁物でした [双極性障害の治療]

記事「衝動、その後」の続きです。


躁状態全開で突っ走ってしまった2017年11月頃。

躁転のきっかけとなったと思われる時期です。あるいは元々双極性障害2型だったのかもしれませんが、だとしても悪化したと思われます。

動き回れるからといって、無理は禁物だな・・・ということを後になって思い知ることになりました。この頃は、誰に相談してもみんな忙しそうで、真剣に話を聞いて相談に乗ってくれない気がしていました。躁状態だとしても、自分で何とかしよう・・・そう考えていました。

判断力が著しく低下しているという自覚があったのに、自棄(やけ)になって、いろんなことに手を付けてはエネルギーがなくなり挫折する、ということを繰り返してしまいました。

特に収納の見直し。

押し入れや収納ケースの中の物を全部出して整理しようと思っても、全部出した時点でエネルギー切れ。壊れた充電池の私は、その続きをまたやればいいのに、別のところに手をつけてまた散らかる、ということを何箇所も行い、わが家の収納は崩壊しました。そのやりかけの崩壊した収納は、2年近く経った今でも解消できずにいます。

それから車で夜間の買い出しへ。日中は調子が悪いのでひたすら寝て、動けるようになる夕方から、遅くまで営業しているスーパーやショッピングモールをはしごして、日用品や寝具などを購入。そして、買ったものは片付けられず、しばらくは袋に入ったまま置きっ放しに。

さらに通販の多用。段ボールが積みあがるほど収納グッズなどいろいろ購入しました。開封できずにこちらもしばらく置きっ放し。物が増えてかえって片付けられない状況が悪化しました。

これらの買い物依存とも言える行動から、びっくりするような金額のカードの明細が届いたこともありました。(現在は逆に物が増えるのが恐ろしくて、買い控えしています。)

さらに深夜に、季節外れの寝具を洗いたくて、大型の洗濯乾燥機のあるコインランドリーへ。

コインランドリーは利用したことがなかったので、機械の使い方が全く分からず、店内にたまたま居合わせたマスクをした30代くらいのお姉さんに、「怪しいものではありません!使い方がさっぱり分からないので教えてください!」と懇願。

このお姉さんの教え方が的確で素晴らしかったです。大型の洗濯乾燥機で布団を何枚か洗って、持参した布団袋に入れて持ち帰ることができました。お礼に未使用の液体洗剤を1本差し上げました。

その後も何回かコインランドリーに行きましたが、家にたどり着く前にエネルギー切れ。コンビニの駐車場や自宅の駐車場で毛布をかけて、車中でひと眠りしてから家に入ったこともありました。

しかし、収納しても布団はまた季節が変われば使用するもの。子どもたちが勝手に出しては使用済みの布団を積み上げてそのまま放置です。

こんな生活をしばらく続けていたら、エネルギーが尽きてきたのと、収納の崩壊で家の中の均衡が完全に壊れ、唯一出来ていた洗濯も出来なくなってしまいました。今となっては、ごちゃごちゃとした家の中を眺めるたびに、なんて馬鹿だったんだろう・・・と後悔しきりです。

家をキレイに保つのって結構大変なんだな・・・と実感。出来ていないようで、意外と以前は頑張っていたんだなぁ、なんて思いました。

当時の私のことを、娘たちは「ママが怖かった」と証言しています。行動も異常でしたが、相当ピリピリしていたようです。後で聞いたのですが、ふたりとも学校の保健室にとどまって、主人や私の父が迎えに行ったこともあったそうです。

精神科には予約をキャンセルしてから行っていませんでした。

すでに「躁鬱の気が少し見られます」というようなことは言われていましたが、毎回「様子を見ましょう。次回は3週間後。」だったので、何となく行く気がしなかったのです。

しかし、主人の方にも呼び出しがあったみたいで「病院に来るように」と言われ、付き添われて行くことになったのでした。(つづく)


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