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自主上映会映画『うまれる』 [育児あれこれ]

夏休みのある日、長女を連れて図書館に行った時のこと。


自主上映会映画『うまれる』の上映会が身近な場所で近々あるという、お知らせのチラシを目にしました。

自主上映映画とは、この映画を上映したい有志を募ってフィルムを借り、上映したい場所で地域の方々に見て頂こうと言う試みで、全国各地で上映されているそうです(写真はチラシより引用)。

映画『うまれる』のサイト→ http://www.umareru.jp


umareru.jpg


内容は出産にまつわるドキュメンタリー。何組かのご夫婦のインタビューや、出産までの密着など。この映画のことは、ネットで記事を見たことがあったので以前から知っていました。

見たい・・・そう思って早速申し込み、長女と一緒に公民館のようなところで上映会に参加しました。そういえば、長女と映画をスクリーンで見るのは初めてかも。未だ映画館さえ連れて行ったことがなかったので。

タイトルは『うまれる』ですが、無事産まれないケースのエピソードも。死産や、重い障害でいつまで生きられるか分からない赤ちゃん。不妊治療の末、子どもを持たない人生を受け入れるご夫婦。

出産予定日に胎動が止まってしまった赤ちゃん・・・もう亡くなっている赤ちゃんをおくるみに包んで、ほんのひととき、母になった喜びを笑顔で写真に納めたご夫婦のインタビューでは、長女は隣で涙を流して泣いていました。こんな残酷なこともあり得るのですね・・・。

私はと言えば、両親の愛情を感じずに育ったご夫婦が、親になる戸惑いや初めての出産の様子の場面で、最後に涙がポロポロこぼれてきました。

ただ・・・長女に「ママ、だいじょうぶ?」と聞かれ、「ママ・・・なんか嫌なこと思い出しちゃった〜。」とピントが外れた答えをしてしまいました。産後うつ故、複雑な心境で開場を後にしました。

長女が9歳になり、産後うつを発症して生活が一変してしまってから、9年経った訳です。

そんなことが頭をよぎって、結局はまた辛くなってしまいました。だめじゃん。

ただ、娘は何か感じるものがあったようで、「赤ちゃんが元気に生まれてくるのって、当たり前のことじゃないんだ。」と思ったようです。

小学校で2年生の時、「いのちのはじまり」についての授業を受け、自分の成長アルバムを作った長女。
その授業でも生命の神秘を感じたみたいです。うちの妹に赤ちゃんが出来たことを聞くと、「それで胎児は今どれくらいの大きさなの?」と聞いていました。た、胎児って・・・。

この授業では、「もうひとつの誕生日」というのも教わったみたいで、これがちょっと厄介でした。子どもにはとても神秘的な響きのようで、目をキラキラさせて「私のもうひとつの誕生日は○月○日なんだ〜。」なんて嬉しそうに言います。

でもね・・・どうもおかしい。誕生日から十月十日(とつきとおか)を逆算したのかな?と思える節があるのですよね(面倒で計算してないけど)。出産予定日よりも1ヶ月半も早産で産まれた長女の「もうひとつの誕生日」は明らかに違っているように思えるのですが。

出産予定日だって、最終月経が始まった最初の日を元に出されていた様な気が・・・。まぁ、よく分からないので、訂正など求めずにそのまま放置しているのですけどね。

話がずれましたが・・・命の誕生がとても貴重な出来事に思える映画でした。私にはまだちょっと精神的に辛かったけど、何となく長女とと一緒に見たい!と強く思ったので。

子ども連れのお母さんたちがたくさん客席にいらっしゃいましたが、小さい子にはまだちょっと重いテーマかな。それでも、命の大切さを何となくでも感じてくれば、いいのかな・・・。


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コメント 7

じゅんぺい

良い映画を見ましたね!
うちの子達にも見せたいなあ~!
by じゅんぺい (2012-08-27 19:50) 

平山慎二

何でもすーーっと頭で理解できるお子さんだと、逆にこれをきっかけに難しい子になってしまわないか心配な点もナイとは言えませんが、でも命の大切さは早くに知っておくべきなので、這い上がるママさんと長女さんはとてもタイミング良い映画鑑賞だったと思います。
うちも今の子たちが生まれる前に2人胎児が死んでしまったので、嫁はこの映画見れないんじゃないかなぁ~
でも、僕はぜひ見てみたいです。
by 平山慎二 (2012-08-27 19:59) 

Rinko

素敵な映画を娘さんと観ましたね~!
私は生まれて来る時に、へその緒が首に何重にも巻いて仮死状態で生まれてきたそうです。その話を小さい時から母が話してくれて、どれだけ大切な命なのか、どれだけ母が頑張って生んでくれたのかを感じて育ちました。だから、こんな映画や出産時の話をちょっとでも見聞きすると涙が出ちゃうなー。
長女ちゃん、優しい子に育っていますね。
by Rinko (2012-08-28 13:09) 

這い上がるママ

皆様、nice!&コメントたくさんありがとうございます!

>じゅんぺいさん、コメントありがとうございます!

思っていたよりも辛い経験のインタビューの方が多かったので、ちょっとまだ9歳の娘にはどうだったのかな・・・と思うところもあります。

>平山慎二さん、コメントありがとうございます!

死産を経験されている奥様にはキツイ内容だと思います。

でも、どのお母さんも話を聞いてみれば、長時間も苦しんだ難産だったり、産後大変な思いをしたり、そういう所を乗り越えて出産をした方の方が多いですね。余裕で安産でした、なんて人の方が少ないかも。

>Rinkoさん、コメントありがとうございます!

お母様からのお話から、大変な状況で産まれてきたことが分かりますね・・・。ご無事で何よりでした。自分が生まれてきた時の話を、子どもに伝えることは大事かもしれませんね、親子関係の原点ですから。

うちの長女も1,500g弱の体重で産まれてきたので、危ない目に遭わせてしまいました。当時は罪悪感と出産の実感がないことで、随分苦しみました。女の子だから、いつか彼女にも分かる日がくるかな。

by 這い上がるママ (2012-08-29 00:46) 

su-nya

流産も経験したし、
長女と次女の出産も、
ただ感動と喜びだけじゃなく
色々精神的につらいこともあって、
私はまだこの映画、気になるけれど観る勇気が
出ません…
by su-nya (2012-08-29 04:24) 

chima

長女ちゃんは素直な感受性の良いお子さんなんですね^^
大人はかえっていろいろ背負ってるものがあって
見られないのかもしれないんで
お子さんのうちに見ることができたのは良かったですね

by chima (2012-08-29 07:54) 

這い上がるママ

>su-nyaさん、コメントありがとうございます!

私ももっと普通の「うまれる」エピソードも盛り込まれているのかと思っていましたが、どちらにしても辛い出産経験をお持ちの方にはキツイかも。でも、女の子はいつかママになる日のために、甘くない現実も知って欲しいかな。

>chimaさん、コメントありがとうございます!

子どもが生まれてくるって大変なことなんだよ、って感じて欲しいので、男性にも見て欲しいですね。

by 這い上がるママ (2012-08-30 00:26) 

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