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肩こり重症化の始まり [産後うつ]

記事「悲しかった言葉」のつづきです。


10年程前、旦那さまが腕を骨折した頃のお話の続き。
山崎まさよしさんの曲で、SMAPが歌ってヒットした『セロリ』という曲の冒頭の詩のように、「育ってきた環境が違うから、すれ違いは否めない」なのでしょうか?

普段は優しいのに、私が具合が悪い時に限って不機嫌で冷たい旦那さま。この態度は私にとっては非常に不可解なことでした。

どうやら、若い頃から苦労して、我慢強く弱音を吐かない立派なご両親の元で育った彼には、体調が悪い時に「具合が悪い」と訴える私の行動の方が、不可解で不愉快だったようです。「ガッツがない」とかね。その上、体調が悪い時の私の様子を「ひどく機嫌が悪い」と受け取っていたみたい。

個人の受け取り方って、分からないものですねー。結婚して同居するようになってから、初めて分かる軋轢の種です。心身共に弱っている時は、むしろパートナーは心配して、優しく労ってくれるのが「普通」なのかと思っていました。

慢性的に風邪をひきやすくなり、ノドの痛みや、1ヶ月も続く咳に悩まされるようになった後も、腕を骨折した彼のサポートすべく、私は献身的に尽くしました。でも、彼は腕が自由に動かないストレスから、口数が少なく不機嫌な状態が続いていました。

会社に行くようになってからは、通勤も送り迎え。整形外科の通院にもいつも付き添いました。

そんなある日、彼のおばあちゃんが亡くなった、という知らせがあり、通夜や告別式などの葬送の儀式が続くこととなりました。彼の実家は色々とお付き合いが多く、兄弟も多いので、盛大な葬儀が執り行われました。ただでさえ、彼の親族が大勢集まる場なので、極度の緊張もありました。

彼は三角巾で吊った腕に黒いスーツを羽織り、私は嫁入りの時に実家で持たせてくれた黒の和装で参列しました。着物を運ぶのも、引き物を運ぶのも私の仕事。葬儀後の初七日では、たくさんの参列していただいた方々にお酌をしてまわりました。その嵐の様な日々が去ると、疲労困憊・・・。

この辺りから、肩こりがひどくなってきて、それに伴いひどい頭痛に悩まされるようになりました。それでも、休む暇がなかったです。

ある朝、彼の通院の日。私は頭痛がもう限界で目も開けない程で、「午前中は休ませて欲しい。」と頼んだのですが、彼は「化膿止めの薬が無くなるから困る。どうしても午前中行かなければならない。」というので、なんとか根性で病院まで運転して行きました。

病院での長い待ち時間・・・頭痛のあまり吐き気がしてきて、イスにも座っていられなくなり、廊下にしゃがみ込んで、通りかかった看護師さんを捕まえて、「肩こりが原因だと思うのですが、頭が痛くてたまらないので、私も診て下さい。」とお願いしました。

そして、上半身のレントゲン写真と、念のため頭部のCTスキャンの検査をしてもらいました。

旦那様と一緒に診察室へ。彼の経過は心配なし。私は頭部は異常なしでしたが、姿勢の悪さも影響していて、やはり肩コリの痛い部分が炎症を起こしているのでしょう、とのことでした。冷湿布と筋弛緩薬の飲み薬を処方してもらいました。そして後は、とにかく家でゴロゴロして休んでください、と言われました。

この日から、夫婦揃っての整形外科への通院が始まり、家で私がゴロゴロ休んでいても、彼は何も言わなくなりました。少しはこちらの心配もしてくれたのでしょうか(不明)?

彼の腕の骨折は、1ヶ月後には骨が付きましたが、予想以上に筋力が落ちていて腕が全く上がらない状態で、本人はだいぶショックを受けていました。さらに1ヶ月、整形外科のリハビリに通い、家でも自主的にリハビリに励み、努力の甲斐あって元通り腕が普通に動くようになりました。

腕が良くなった頃になって、彼は以前のニコニコ笑顔でこういいました。「思うように動けないとストレスが溜まっちゃうね〜。」・・・もしかして、言い訳か?

私は、この時期に肩こりを重症化させてしまってからは、肩こりからくるひどい頭痛が慢性的になってしまい、持病のように繰り返すようになりました。整形外科への通院は、待ち時間がとても長くて、かえって疲れが増すので辞めてしまいました。

ノドの強い痛みと長引く咳の風邪をしょっちゅうひき、ひどい頭痛を伴う肩こりで起き上がれなくなり、そしてPMS(月経前緊張症)の不調、生理痛・・・元気に動きまわれる日が、1ヶ月の内に1日もない・・・そんな生活は、長女を出産する以前からすでに始まっていたのです。

うつの症状が、体の不調という形で表に現れ始め、次第に私は「うつ病」に蝕まれていったのです。(つづく)


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Rinko

私もひどい肩こり・首こりがあって頭痛のひどい時のつらさはよーく分かります!!それに加えて別の症状があると、ホントつらかったでしょうね。涙

by Rinko (2012-06-25 12:03) 

這い上がるママ

皆様、nice!たくさんありがとうございます!

>Rinkoさん、コメントありがとうございます!

弱っている時に冷たくされると人間性を疑っちゃいますが、普段は嫁を甘やかし過ぎな程優しかったので、訳が分かりませんでした。その後も体調不良は続き、もう10年以上・・・長いです。
by 這い上がるママ (2012-06-25 21:02) 

はづき

辛い思いをされましたね。
体調が悪いときは、パートナーには優しくしてもらいたいと思うのは、ごく自然なことだと思いますよ。旦那様のほうが稀なのでは??

その頃から這い上がるママさんが不調だったとしら、10年分以上休養を取ったっていいじゃない!と思ってしまいます。うん。這い上がるママさんには休む権利がある!

そうそう簡単にごろごろできないかもしれませんが、今こそごろごろしてください。そしていつか「体のどこにも悪いところがなく、頭もすっきり冴えている!!」と言える日が来ますように…。(*^_^*)
by はづき (2012-06-25 21:08) 

這い上がるママ

>はづきさん、コメントありがとうございます!

私も結婚したら「病める時も、健やかなる時も、ともに敬い・・・」みたいな夫婦になると思っていました(神前式でしたケド)。普段は本当に優しい人なので、「なんで?」って、長い間理解に苦しみました。今はだいぶ変わってくれましたけどね。ホッ。

ゆっくり療養したい所ですが、まごまごしていると歳をとってしまって、加齢により運動能力も思考力も取り戻せなくなりそうなので、自分のうつ病と向き合って、なぜ、こうなったのか、これからどうしたらいいのか、を考えています。順にブログに記しますね。

休息をとることが、まだ上手くできないのですが、努めてゴロゴロしたいと思います(笑)。ありがとう。
by 這い上がるママ (2012-06-26 00:11) 

funago

肩こりから頭痛…。
いま友達もその状態で、マッサージに通ってます。
頭が痛いと辛くて何も出来ないですよね。
ご主人への献身的なサポートおつかれさまでした。

「元気に動きまわれる日が、1ヶ月の内に1日もない」というのは本当にお辛かったでしょうね。

by funago (2012-06-26 08:37) 

ちゃるこ

ご主人も辛い状況だったとは言え、ママさんの献身ぶりには
頭が下がります。不調になってしまうのもうなずけますよ!
体力的にも精神的にも辛いと、じわじわと身体に出てきますよね。
肩こりや頭痛、私も経験者なので、お気持ちお察しします(-_-;)
by ちゃるこ (2012-06-26 22:18) 

這い上がるママ

>funagoさん、コメントありがとうございます!

起きていられない程の鈍痛で、確かに辛い日々でしたね・・・。その頃よりは今はずっとマシな生活になりました。

>ちゃるこさん、コメントありがとうございます!

いくら体調不良を訴えても、たかが肩こり、たかが頭痛、ぐらいにしか受け止めてもらえませんでしたが、出産を境にいよいよ症状が悪化して、産後うつを発症してしまいました。

旦那さまに私の置かれている体調不良の状況を理解してもらうには、ずいぶん時間が掛かりました。
by 這い上がるママ (2012-06-27 12:52) 

chima

セロリの冒頭のところ重みがありますよね。

肩凝り大丈夫ですか?
by chima (2012-06-28 16:32) 

這い上がるママ

>chimaさん、コメントありがとうございます!

大なり小なり、一緒に暮らしてみて初めて知る習慣や考え方の違いってありますよね〜。

肩こりは以前よりはだいぶマシに暮らせるようになりましたが、まだ重症です。
by 這い上がるママ (2012-06-28 19:39) 

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