産後うつ治療の孤独 [産後うつ]
うつ病の治療を始めてから、身近な人たちの助けを借りながら、療養を続けている訳ですが、うつ症状の辛さは、なかなか理解し共感してもらえるものではないので、心は孤独で、やり場のない空しさを感じてしまう時があります。
産後うつになってから7年半を経過。この長過ぎる「本来の自分ではない」時間に、涙してしまうこともしばしば。「百年の孤独」の様に感じます。
治療が成功したとしても、取り戻せるもの、取り戻せないままのもの、があるかもしれません。這い上がってやる!と言いながら、言い知れぬ絶望を感じる時もあります。本当は辛くて仕方がない。
今は以前よりも格段に落ち着いて暮らしているけれど、誰も助けてくれる人がいないまま、地獄のような育児を体験した頃を思い出して、発作のように子どもたちにキレたり、泣き叫んでしまう事もあります。ちょうど長女が今の次女くらいの頃がとても苦しかった時期だったので、最近はキレやすいです。
精神科の主治医の先生に「産後うつって多いんですか?」と聞くと、「多いよ。」と言っていました。よく10人に1人がなる、と聞きますが、ホントにそんなにいるのかなぁ?私の周りでは「産後うつになった」という人は、知人にひとりだけ。
その人は発症後すぐに家族が異変に気付き、病院へ付き添われて行き治療を始められたので、今では回復。「維持期」という再発を予防する時期なので病院にも時々行く位。子どもを保育園に預けて再就職したそうです。うらやましいな。
つい先生に「産後うつは多いと言っても、この県では何の救済も予防策も取られていませんね。」と言ってしまいました。実際のところ、そうなのです。先生は驚いたような顔をした後、目をそらし「確かにそういうところはあるけど・・・その話はまたね。」と言いました。
たくさんの患者さんを見てお疲れ気味の先生に、そんな文句を言っても申し訳なかったかな。
このところガッカリする事が幾つかあったり、地震後の様々なストレスなどで、気分の落ち込みがひどかったりしたので、誰かにうつ病、産後うつの早期発見の重要性を訴えたかったのかもしれません。
こんな長くて苦しい辛い体験を、赤ちゃんが生まれて幸せなハズのママたちに、もう味わって欲しくない。育児は大変、だけど産後うつの「大変」は別物なのです。妊婦さんに不安を与えるのは良くないかもしれないけど、そういうこともあるってことを、もっと世の中に知らせて欲しいなぁ・・・。
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