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母の7回忌法要 [トホホ療養日記]

去る小春日和の某日、ごく近い親族が集まって母の7回忌法要を営みました。


実母が病気で亡くなり丸6年が経ったわけですが、未だに何ともやりきれない想いが残っています。

母は私から見ると「変わった人」でしたが、対外的にはとても親切で和を重んじていた「いい人」でした。特にお年寄りには親切でした。ガーデニングにハマってからは、家族に対しても性格が丸くなって笑顔が多くなりました。そんな母を喜ばせようと、よく園芸店に連れ立って行ったものです。

そんな人が1年足らずでしたが病気の治療でボロボロになるまで苦しんだ挙句、亡くなったというのはとても辛い記憶となっています。そんなに悪い人ではなかったのに、なぜあんな苦しみを?

病気なので仕方がなかったものの、母を「助けてあげられなかった」という懺悔のような気持ちもあります。私は医療関係者ではありませんが、母の珍しい病気について当時取り憑かれたように随分勉強しました。新しい情報はないか、症状が改善する方法はないか、と。

なぜ医者でもないのにそんなに病気について勉強したのか、と申しますと、若い頃テレビで見た映画の影響が大きかったです。

医者も匙を投げた病から息子を救おうと、母は懸命に看護し、父は図書館で病気について徹底的に勉強して治療法を模索する・・・というようなあらすじの、実話を基にしたお話です。

映画『ロレンツォのオイル/命の詩』(1992年/米)という映画。

うちの母の病気について深く知ることができたことは良かったと思いますが、結局母は亡くなってしまったのが悔やまれます。大きな病院に紹介状を書いてもらうのが遅れたのが致命的だったのかな・・・今も答えは見つかりませんけど、時間が経ったので母の死を受け入れられるようになりました。

先日、もう必要ないので、厚さ10cmほどのプリントアウトした病気に関する資料の束を処分しました。たくさんの赤線や付箋がついていました。専門誌もネットで取り寄せて、蛍光ペンで塗りながら何度も何度も読み返しました。鬱のせいで活字があまり頭に入らなかったので・・・。

1回忌と3回忌の法要の時は、お経を聞きながら薬の副作用の眠気で居眠りしてしまいましたが、7回忌では居眠りはしませんでした(笑)。喪服も太ってパンパンだったので事前に新調しました。

お墓は母が好きだった花がいっぱい手向けられ、皆で亡き母を偲びました。





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タグ:療養日記
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ぼんぼちぼちぼち

そうでやしたか、、、お母様、珍しいご病気で亡くなられてしまったのでやすね。
こうしてあげていたら、、、というお気持ち、あっしの場合、愛猫に当てはめると少しだけ解るように思いやす。
今はお気持ちの整理もつかれたようで、ほっとしやした。
それにしても、運命って、残酷でやすよね。
失礼なコメントかも知れやせん、ごめんなさい。
by ぼんぼちぼちぼち (2019-12-09 20:40) 

ちゃるこ

お母様が亡くなられて、もう6年が経つとは…
まだ数年ぐらいかと思っていましたので
時の流れの早さに驚きました。。
お母様のご病気のこと、ママさんが思い詰める必要はないかと思いますが
同じ立場になってみないと分からないことも多いですよね。
ママさんがお母様のことを思い、懸命に調べたことを
お母様は喜ばれていると思います。
ママさんの肩の荷が下りて、お気持ちが楽になりますように。
by ちゃるこ (2019-12-09 22:56) 

這い上がるママ

>ハマコウさん、(。・_・。)2kさん、HIDEand爺さん、nice!ありがとうございます!
by 這い上がるママ (2019-12-10 08:11) 

這い上がるママ

>ぼんぼちぼちぼちさん、nice!&コメントありがとうございます!

母はDIHS(ディース)という重症薬疹が元で、最期は敗血症で亡くなりました。病気を予防するお薬の服用で病気を発症してしまったので、なんで?という思いは残りますが、時間が経ったので気持ちも楽になりました。

ぼんぼちさんのお母様のことはブログで拝見していますので、失礼だなんて全然思いませんよ。私も母のことは子どもの頃大嫌いで、ほとんど口を聞きませんでしたが、高校生くらいから母のことを名前で呼ぶようになり、それまで言えなかったことを言いたい放題言うようになり、関係は改善されました。亡くなった今も名前で呼んでいます。
by 這い上がるママ (2019-12-10 08:20) 

這い上がるママ

>ちゃるこさん、nice!&コメントありがとうございます!

母が亡くなった頃の記事にもコメントいただきましたね。あっという間に6年も経ってしまいました。時間が心を癒してくれたと思います。母に対しては反抗的で親不孝な娘だったかもしれませんが、高校生くらいから仲良くなれたので、もっと親孝行してあげたかったなぁと残念に思いますが、孝行したい時に親はなし、ですね。
by 這い上がるママ (2019-12-10 08:27) 

這い上がるママ

>サボテンさん、チヨル(たろう)さん、nice!ありがとうございます!
by 這い上がるママ (2019-12-10 08:28) 

wildboar

父が21年前、母が18年前に亡くなっています。
あの時はこうしてあげるべきだっかな、あれはずいぶんまずいことをしたんだなぁと、自分が年取った今、分かることがたくさんあります。

by wildboar (2019-12-10 10:52) 

Rinko

「ロレンツィオのオイル」は「諦めない」という勇気をもらえた映画でした。
そうでしたか。お母様のために這い上がるママさんも一生懸命がんばったんですね。きっとお母様は喜んでいらしたと思いますよ。
沢山のお花に囲まれて、よい法要になりましたね。
by Rinko (2019-12-10 13:18) 

這い上がるママ

>wildboarさん、nice!&コメントありがとうございます!

私も年とともに母に似てきまして、病気で亡くなったこと以外でも色々思うところはあります。母のおっちょこちょいエピソードを妹と思い出して笑うこともあります。変な人でした。
by 這い上がるママ (2019-12-10 15:09) 

這い上がるママ

>Rinkoさん、nice!&コメントありがとうございます!

若い頃は映画をたくさん録画して見ていました。「ロレンツォのオイル/命の詩」は、その中でも印象に残っている作品の一つです。専門家じゃなくても諦めない、その発想が目から鱗で心に響きました。法要の後日、命日にもお墓参りに行きましたが、花がさらにぎゅうぎゅうになりました。
by 這い上がるママ (2019-12-10 15:13) 

這い上がるママ

>ぼんさんさん、ピストンさん、nice!ありがとうございます!
by 這い上がるママ (2019-12-10 15:13) 

はづき

当事者じゃない私があれこれ言うのもなんですが…
病気について、沢山勉強されたのですから、お母様を助けることはできなかっとしても、寄り添うことは十分にできていたと思いますよ。
by はづき (2019-12-10 16:14) 

這い上がるママ

>はづきさん、nice!&コメントありがとうございます!

薬疹が出てもすぐに当該医薬品の服用をやめれば症状はすぐに回復することが多いので、死に至るまでというケースは少ない方ではないかと思います。病気について知った分、病院の初期の対応が悪かったんじゃないかと考えてしまいますが、もう今更仕方のないことなので、母が亡くなったことを受け止めて、いい思い出を頭に浮かべるようにしますね。
by 這い上がるママ (2019-12-11 13:44) 

這い上がるママ

>響さん、ネオ・アッキーさん、ありささん、tarouさん、takaさん、マルコメさん、kiyokiyoさん、yamさん、紅天狗茸さん、タッチおじさんさん、nice!ありがとうございます!
by 這い上がるママ (2019-12-20 18:19) 

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